西神中央ファミリー歯科

【負のデンタルサイクル】

 
身体で怪我をした部位は自分の組織で治りますが、唯一そうではない場所があります。それは「歯」です。
歯は削ると自分の組織では治りません。治療したといっても別の人工物に琶き換わるだけです。
怪我をした部位が治る事を「治癒」と呼ぶのであれば歯を治すことは「修復」と呼んだ方が正しいです。それは車のパーツ交換に近いものがあります。
交換したパーツは経年劣化を起こしますので、一生は保ちません。
場合によっては数年でダメになってしまうこともあるでしょう。
歯科治療には 「負のデンタルサイクル」というものがあります。
普段歯医者には行かず「むし歯になったらまた治療すればいいや…」と安易に考えていらっしゃいませんか？
むし歯治療は何回もできるものではありません。
全く削っていない歯の耐久値を100として、治療後に70ぐらいまで減少したとしましょう。さらに数年後に再治療となった場合、 耐久値は70スタ ー トとなる為治療後は45ぐらいに減るかもしれません。一度削った歯は元には戻らないのです。
削れば削るほど歯がなくなっていく為、1回目の治療では残せた神経も2回目の治療ではとることになる・・・かもしれません。

負のデンタルサイクルを止めて、歯を長持ちさせる為には何が必要でしょうか？
まずは歯を健康な状態で維持し、削らないで済む様にすることが大切です。
その為には 「痛い時にだけ歯医者に行く」のではなく 定期的に歯科医院でメンテナンス（定期検診）を受ける事が非常に重要になります。
また、むし歯が見つかった場合でも早期治療により、削る量を最小限に抑える事が出来ます。
歯の治療をする場合、如何に再治療にならないようにするか？という事が非常に重要です。
なるべく早い段階で、良い素材を使って治療する事で再治療の可能性は減少し、結果的に歯が長持ちすることにつながります。
削った部分も含めて、歯は失うと2度と戻りません。
将来の口腔内を守るためにも、患者様としっかりご相談の上、最善の治療をこ提案させて頂きますので、わからない事や不安なことなどは、何でもお気軽に質問していただければと思います。